カテゴリー「柱時計のリメイク」の3件の投稿

2018年1月14日 (日)

同じ過ちを、

本日も寒いのでズルズル仕事をした。平日も能率が上がらないので悪循環です。

Dsc_8757
 
上蓋の5ミリの薄板が乾燥不足だったのか反って来ました。3日ほど放置したのにエアコンの効いてない1階の作業場だったのがいけなかったのか?
 
ちなみに製材して20年近くたつ柾板ですよ。
 
Dsc_9623
 
鉋で何とかなる範囲ですが気分が悪いので作り直すことにした。以前にも同じ失敗をしている。製作品目が多過ぎるので忘れてしまうのです。
 
Dsc_8761
 
リビングで乾かすことに。今回は各部の長さを計って安定したところで制作にかかります。薪ストーブの裏側でもいいのですが、木工は万事“急”は禁物です。妙に反ったら直らないことがあります。
 
Dsc_8742
 
ちょっと怖いユキちゃん。
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年1月11日 (木)

柱時計のリメイク その2

今朝起きたら、右足親指付け根の通風ポイントに違和感を感じた。散歩の時、ちょっと痛かったが事なきを得た。

時計本体の側板は上等の栓の木でした。今まで扱ったものも全て栓。当時、ふんだんに出回っていたのでしょうか。
 
扉は杢のあるカエデとか試してみましたが、薄くすると反りが激しい。長年の使用には不安です。一番狂いの少なかった楢(ナラ)に決定。
 
Dsc_9537
 
楢と栓では色も大分違うので、側面に楢の薄板を張る。NASAと共同開発したラミネート装置。まあ、布団圧縮袋としてホームセンターで売っていますけど。
 
Dsc_9563
 
扉にも使う。さほど強力ではないが、圧が均等にかかります。ピン角も袋が破れないのは流石。
 
Dsc_9561
 
本体は直角が出てない上に、前後にも歪んでいた。通常、柱時計はオーバーサイズの扉を付けるので多少の狂いは真横から注視しないと分からないのです。
ユニットと文字盤がピタリと合って、蓋まで合わしていたら手間が掛かってしょうがないのでしょう。
 
Dsc_8728
 
何とかここまで。でも、ピッタリ合うように蝶番を付けるのはDIY上級編です。
 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2018年1月 9日 (火)

柱時計のリメイク その1

寒いけど雪は降りそうで全然降らん。

Dsc_9534
 
朝一は取材の方が来た。印刷物になっても注文は殆ど来ないのですが、付き合いも大事です。
 
Dsc_8705
 
ボンボン時計の注文です。2週間ほどこの2台の様子を見ましたが調子良く動く。一回のネジ巻きで60日動きます。最終型は性能はいいけど、デコラ張りで風情がありません。
 
Dsc_8719
 
2台とも上っ面をリメイクして、お客さんに選んでもらいます。
リメイクの方法は色々ありますが、今回は本体の箱は利用します。
塗料を剥がすのに手押しかんな盤を利用しましたが、塗料が硬く新品の刃がダメになった。ベルトサンダーを使うべきでした。
 
Dsc_8724
 
本体の箱は結構直角がいい加減でしたが、蓋が大きいので問題ない。量産品の合理的手法です。当時はこういうデザインが売れ筋だったのでしょう。1960年前後。
 
Dsc_8715
 
心臓部は箱に入れて保管します。60日時計はオーバーホールの工賃はちょっと高い。長いバネを巻くのが大変だからだそうです。
 
Dsc_8713
 
金具類は専用に作らせた容器に1台分ごと入れときます。まあ、キムチの容器ともいう。
 
Dsc_8723
 
文字盤の外側のリングは超薄いので慎重に取り外します。このパーツはあった方が印象がしまります。
 
ボンボン時計のリメイクは本来楽しいものですが、仕事となると時間との兼ね合いもあり微妙。年取ってからはいいかも。
 
*クオーツ振り子ユニットというのもありますが、1年で壊れるか、5年もつやら分かりません。安価なので交換も可能ですが、すごく簡単ではない。ネジ時計のユニットは調子を崩しても、一度オーバーホールに出せば10年や20年は使えます。
 
また、私は電気時計のカチカチ音がすごく気になる神経質な男ですが、柱時計の音は全く気にならないのが不思議です

| | コメント (0) | トラックバック (0)