カテゴリー「仏像の制作」の9件の投稿

2008年12月15日 (月)

御本尊を納める。

昨日、無事御本尊を納めることが出来ました。施主様にはお代のほかに、ご祝儀やお酒まで頂きました。しかもその辺の酒ではなく、御当地、司牡丹の「自由は土佐の山間より」超辛口でした。気配りが嬉しいですね。

今回、商売としては厳しいものでしたが、勉強させてもらってご祝儀まで頂いて、幸せなことです。そのかわり、私もプロとして恥ずかしくないレベルの仕事はしたんです。

Gohonnzonn3tai 栃の拭き漆と桂の木地は良く合いました。仏壇と御本尊の作者が同じというのは稀有な例と思います。

ブログなので簡単に仏像の制作で感じたこと・・・・・

1、仏像は何らかの呪術的目的でつくられたのではないかという気がしました。プロテスタントとカソリックが血みどろの戦いをしているように、宗派間の対立とかあったんじゃないでしょうか。

2、ちょっと、矛盾しますが彫っていると、慈悲の心とか、なんとか感じますね。先週テレビでマザー・テレサをやっていましたが、今までになく共感しました。単に年取って涙もろくなっただけかも。

で、いまだにハマっていて、小説読むのは置いといて、仏像関係を勉強しています。土門拳の「古寺巡礼」は写真もさることながら、文章にも力があり読みごたえがあります。

でも、仕事は家具作りの方が楽みたいです。

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2008年12月10日 (水)

最後の仕上げ。

Photo 仏像の製作、本日でやっと終わりました。長かったな。あんた、ほんまによう頑張ったねえ。でも、アホやねえと自分に言いたい。これはねえ、技術とか才能じゃのうて、気持だけでここまでもって来たんですよ。

先日、テレビでダイエットを成功させるため、自分の体をブログで公表し続けた男性の話をやってましたが、私も似たようなものでした。

ブログと施主様がいなければ出来ませんでした。ちょっと、いきなりハードルが高過ぎたわ。

それでも、多少不満はあるものの、上出来じゃ。銀のブレスレットの幅は、2mm弱です。何に使うか知らないけれど、ビーズショップにあった、軸径0,5㎜のピンを加工して止めました。

Photo_2 冠を作るの図。6面と思っていたら、5面でした。

まず、紙で作って、図柄を考えます。銀板は0,3ミリしかないので流石に、ヘグナーの糸鋸でもバタつきます。秘伝の方法を開発しました。言えん。

銀ロウで溶接は簡単でした。プロパンバーナーを使用。このバーナは火口が極小で大失敗だと思っていましたが、ここで活躍。やっぱ道具が仕事するぜ。

制作も佳境に入ると、左上のタクシーの運転手さんの手袋をしての作業になります。

後は納品。きれいに仏壇に収まればいいがな。

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2008年12月 8日 (月)

彫刻の仕事。

御本尊の製作、大分出来ました。あと、銀で大日如来様の装飾をして完成です。よくもまあ、こんな仕事を引き受けたもんだ。しかし、背に腹は代えられないもので。

Gohonnzonn お大師様の椅子は、4,5㎜のほぞで、組んでいます。ここだけ、家具の仕事じゃ!!

Tou 今回使った刀はこの位。小さなものが多いし、もっと小さな刀があと数本要ることがわかりました。

電動彫刻刀は木口面を切る時重宝します。オートマックは、フレキシブルシャフトが重くて意味ないじゃん。天井から吊らないと。専業でガンガンいく人にはいいと思いますが。流石にパワーはリョウビのオモチャとは違います。

Gurainnda 荒取りに、奥まった場所に使った工具。一番下のトリーマーと言うか、商品名ミニグラインダーが活躍しました。

大変な思いをしましたが、良い経験でした。スキルUP出来たと思います。

早く、普通の木工がしたいです。

でも、年取ったらこんな仕事も頭に入れておかなければ。

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2008年12月 4日 (木)

大日如来の行方。

先日の「古仏との対話」展で、話題になった大日如来像のことが朝日新聞高知版で取り上げられていた。Sinnbunnkiji

紙面にあるように、須崎市の小さなお堂に祭られていたのだが、運慶の息子の湛慶の工房作と確認され、今後防犯面でどうするか、問題になっている。

先にザザビーズで落札された運慶の大日如来が13億というから(今だったら、グッとリーズナブルと思いますが)こちらはちょっと小さいが、1億位はするんじゃないか?俺も欲しいぜ。

この、ちょっと小さいところも、コレクターにはたまらんでしょうな~。しかし、こんな像を私物化するような、了見の狭い人間のところに連れて行かれたら、如来様も可哀そうでしょうな~。

私は、こうなることはわかっていたが、展示会が悪いというのではなく、人の世は面白いな~と。「無名のままが良かった」という地元の人もいるそうだが、これだけの品物はすぐ目を付けられます。今回、評価されて事前に対策がとられる方がいいです。

Nyorai1 大分レベルは落ちますが、私の造像もお大師様が出来、最後の如来様にかかっています。

写真の像は、どうも気に入らないところが出てきて、新たに作り直しています。まあ、そんなに悪くはないのでとっときます。

本日、施主様がみえられて、気に入って頂けたので、一安心。

明日は、乗っかる、蓮華座を作ります。これも大変。それから銀版で装飾をしてやっと完成です。

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2008年11月25日 (火)

仏像とパソコンとデジカメ。

現在、弘法大師の制作に取り掛かっています。こんな服?袈裟?着たオッサンは近所にいないので困ります。お寺さんにでも行ってみようかとも思いましたが、何とか想像力でカバーすることにします。

Photo 最初にクレイモデルを作ります。考えてみれば、粘土で出来ないものが、木彫で出来るはずはなく、雛形をきちんと作るのが早道です。

それから実際に彫りだすのですが、木から大まかな形を切りだすのにパソコンが活躍します。

まず、歪まないようにデジカメの望遠レンズで前後左右、上からも撮影します。フォトショップで加工し、実際の寸法にプリントアウトします。それを材料に写し取って、写真のバンドソーで切断すれば、正確な荒取りが出来ます。

といいつつ、なるだけ楽をしようと、ギリギリの木取りをして失敗しました。”急がば回れ!”ですね。

結構スリムに作っても、撮影して平面になっちまうと、デブ~って感じです。テレビに出ると太って見えるというのはこのせいですね。

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2008年11月23日 (日)

なんとか、不動明王。

Dsc_0008_3 頑張って制作してきた不動明王、何とか形になりました。素朴ではあるが、心がこもっているからいいのだ。ということにしておくのだ。というわけで、施主様許されよ!

俺も結構、根気良くなったもんだ。その点は感心する。でも、施主様と話をしたり、ブログに出さなかったら、投げ出していたと思います。まあ、なんでもトライしてみるもんですね。

我身を写真に撮って気が付いたんですが、木刀を持って、このポーズをとると、体は凄く捩じれるんですね。剣なら尚更でしょう。しかし、運慶の像も直立気味です。立派に見せるための造形で、あり得ないと思います。

しかも向かって右に傾いている像ばかりなんですが、実際は上体は左に傾くんです。俺の体が異常なんだろうか?でもそうなると、非常に不細工なんで、鏡をカメラの後ろに置いて修正、逆反りしました。

桂という木は、彫刻しやすいんですが、やや軽いので細かいものにはどうかしらと思ったんですが、順目に刃物を当てていくと、実にしっとりとした味わいになります。もちろん、サンドペーパーは使いません。そんな事をすると白くなってしまいます。

Dsc_0012 岩座に火焔光という光背を固定して、そこに本体を取り付けました。

彫刻刀と小刀は沢山要ります。そしてギンギンに研げてないといけません。そんなに力は入れないので怪我をすることはないようです。

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2008年11月20日 (木)

恥ずかしい制作手法。

Dsc_0024 仏像の制作、苦労しております。

苦節30年、人体は日々見ていますが、細部とかは矢張りモデルなくしては困難です。そこで、仕方なくセルフタイマーで恥ずかしい自分の写真を撮って、参考にしています。

ヒィ~!!こんなことなら、波乗りに行った時に、若者にモデルを頼むんだった。でも、誤解を生むかも。

御本尊の大日如来は後回しにして、不動明王から始めていますが、難しいです。特に顔が。

小さいので、どう刀を使っていいかわかりません。造形というより技術の問題です。デフォルメもしなくちゃいけないだろうし・・・・・・。それから、キリがないというか、仕事をどこで終わりにしたらいいかわかりません。あくまで、ビジネスであるという側面もあるしな・・・・。

どこかで、見切らねばならないのだ~! でも、その方が上達するかも。運慶も快慶も商売だったんですからね。

Dsc_0002 新たな訪問者獲得のために、恥ずかしい写真も載せておきます。拡大は出来ません。

不動明王は左手に煩悩を縛る縄を持っています。

同年輩では腹は出てない方だと思います。これほど、ガニ股に足を開かなくてもいいと思いますが。それなりに緊張しています。

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2008年11月11日 (火)

仏像作り始まる。

じわじわと、準備を進めてきた仏像の製作に入っています。 先に仏壇を納めたお客様の注文ですが、私から持ちかけた話です。(向こう見ずな!)

仏具屋さんの商品は精緻で良く出来ているのですが、完全に作業となっていて、形骸化しています。妙にしらじらしいです。中国の専門の村で作られていると思います。毎日拝んでいれば、それなりに良くなってくるかもしれませんが、下手であっても、生臭くても、私が作った方がいいと思いました。

Dsc_0048
いきなり、木に彫ること困難なので、急がば回れで、粘土で原型を作っています。

人体像の製作は簡単なようで難しく、彫刻科で、しかも塑像を専攻していても思うようにはいきません。自分で言うのもなんですが、工業デザインは割と才能があったんですが、塑像は苦手でした。というか、大学の時は遊んでばかりだったし……卒業してから大変後悔しました。

モデルを使わず、写真を頼りに作るのは大変ですね。でも、学生の頃よりは確実に上手くなっているような気がします。卒業してからもずっと造形関係の仕事をしてますし、木工の微妙な寸法に日々悩んでいることも役立っていると思います。

これで飯が食えるんなら、木工より楽しいかもしれないな・・・・・・そりゃ無理じゃろーな。

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2008年11月 6日 (木)

「古仏との対話」展

Dsc_000123 本日は、香美市立美術館で「古仏との対話」展を見てきた。

18点ほどの、こじんまりとした展示ですが、十分楽しめました。

運慶の弟子の作という大日如来坐像は非常に洗練されていて、よくぞ鎌倉期から高知の小さなお堂に残されていたものだと思う。私がルパン3世なら一番に頂きたい。

地物の仏像もちょっと不細工ではあるが、なかなかに味わい深かったです。図録等なかったのが残念ですが、規模からいえばしょうがないか。日曜までですがもう一遍行ってみたいな。

06666 すぐ隣の八王寺は今日がお祭りみたいでテキヤが準備をしていました。

銀杏も色づき始めました。

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