最近よく見る夢、2題。
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初夢は元旦の晩に見たものだという。
元旦の明け方、犬・モモちゃんの夢を見た。
草原でに丸い小さな杭が立っていて、だんだんとモモに変化してきた。
動き出したけどネズミぐらいの大きさでつまらなかった。
モモちゃんは最後まで看取ったので、ペットロスにはなりませんでしたが、喪失感はある。
帰宅すると無条件に尻尾を振って出迎えてくれる、毛むくじゃらの生き物がいないのは淋しいです。
年老いた両親も「どうしたものかな~」と考えているようです。
今日はこれから同窓会です。
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モモと散歩していたら、どんどん先に行ってしまい「コラー!走るな~!」と言っても聞きません。
実は以前、山を駆け回っていた時、後ろ脚の筋が切れて1年間くらいビッコだったんで、こっちがトラウマになっているんです。
砂利道を突っ走っていると、案の定、後ろ脚がビーンて突っ張りました。そして、そのまま前のヌカルミヘ突っ込んで行きました。
血相変えて、膝ほどもある泥の中に入ってみると、モモの体はもうバラバラに分解していました。必死で頭蓋骨や肋骨を集めました。近くのおばあさんも探してくれました。でも、皮がないんです。皮がないと元通りにならないんです。
「ヒィー、モモ死ぬなー!」と叫んでいたら目が覚めました。モモは足元でグーグー寝ていました。フサフサの毛にくるまれていました。なんだ「やまぶき」行って車中泊だったんですね。
しかし、不吉な・・・・・と思いましたが、小さい頃両親が死ぬ夢を見たのとおんなじです。
ウチの両親は今でも健在で、俺よりずっと長生きするつもりみたいですので、モモもまだまだ安泰です。
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先日、猪猟に同行していたら、人が足りなくて、無理やり銃を持たされて、出てきた獲物を仕留めるように言われた。強引な話だ。免許もないのにな。追い込み猟では勢子の方が技術がいるらしい。
ちょうど、尾根筋に囲まれた袋小路で待ち伏せた。シダが生い茂って薄暗い。しばらくすると、まだ若い狐がひょろひょろと現れた。追い立てられて疲れている。しまった、狐は撃つんかいな、聞いてなかった。しゃくって弾を送り込んで一発目を放つと、至近距離なのに地面が吹き飛んだ。なむさん、ピョンピョン逃げ回る狐に、2発目を発射する。首筋に命中して血がしぶいた。
しばらく、くるくる回っていた狐もばったりと倒れた。抱き起こすと、もう暴れることもなく、ぐったりとしている。甘えるような眼でこちらを見るのだった。「ごん、お前だったのか。」横顔がみつみる聖櫃に包まれていく。
俺は、こいつを皮はいで、食えるんか・・・・・・・・夢でよかった。
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タンタル2は、百年以上前に開発された、普通ならとっくにお払い箱の、古いタイプの人型ロボットだ。でも、こいつは名作ロボットと呼ばれていて、ちょっとのろまだが、まだまだ、たくさん現役で働いている。
筒のような弾性金属でできた本体に、やっぱり筒のような手足が付いている。指はなんとか五本あるが、バケツのような頭部に付いている顔の作りなんかはぞんざいなもので、眉と口は上下に動くが、耳と鼻は溶接してある。唯一、目は、まばたきは出来ないものの、クルクル動くし、絞りもある。よくみれば表情豊かなのですが。
とはいっても、その顔はどうも地味なもので、私より小さな子供をしかる時は、ブリキの眉を、自分の指で持ち上げるのだった。後ろにいると笑ってしまうし、子供も慣れたもので、その眉を押し下げてしまうのだった。しかし、静かに向き合って、絞り込んだ目で見つめられるときは、少し怖かったものだ。
この、人型ロボットは、ベランダの手すりに手をかけて、じっと遠くを見つめているようなこともあって、そんな時、家の者は、昔、優秀な召使をそっくり輪切りにして解析し、この機械に埋め込んだのだとうわさするのだった。
ある日、私はタンタル2と庭に出ていた。何をしていたかは思い出せないが、タンタルがハイウエイに砂漠狐の子供が迷い込んだのを発見して、走り出した。エアカーは障害物を避けるので危険はないが、狐の子供の恐怖は相当なものだ。
私も走り出したが、すぐに我々の左を疾走してゆく親狐に気が付き、タンタルの脚に飛びついた。タンタルは、もんどりうって倒れた。このロボットは人間のアタックには脆くセットされているのだ。
タンタルはその瞬間、チラリとこちらを睨んだように見えたが、すでに親狐の姿を捉えていたと思う。目は回るし、照れくさいしで、しばらく、表情が作れず、ブリキの眉と目はあべこべに回転していた。それがやっとおさまった頃、砂漠狐は子狐をくわえて走り去っていた。
「坊ちゃん、ひどいじゃないですか!一声掛けてくれればいいものを」
タンタルはひどいオッチョコチョイで、ああでもしないと止まらないのだ。しかし、小さな金網の隙間からどうやって助けるつもりだったのだろう?
「でも、私は嬉しいんです。坊ちゃんが賢く成長したのが」
曲がった眉を慎重に直してから、タンタルは久しぶりに私を肩車して家に入ってお菓子をご馳走してくれたのだった。
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時々、私の個展にみえられるお客さんだ。いつも母娘で、大きなものは買わないが、通好みの品を選ばれる。古びているが、上等の身なりをしている。先代が投機に失敗し、没落した名家だとうわさに聞いた。
その母上から注文を受けててお宅をたずねた。
朴の木でなにやら薄い板を作っ欲しいとの事。厚さは2mmほどで、笏(シャク)のような形をしている。長さは40cmくらいか。上から少しのところに十字架を透かし彫りにしてほしい・・・・・・・それを少し寸法をかえて二本。
妙に卒塔婆のようではないか。気になって調べてみると、クリスチャンが死後に使うものらしい。そういえば、娘さんが重い病で、生活費にも事欠いていると、最近聞いた。
ひょっとして、自殺、心中!!
私に何が出来る。何か私にシグナルを送っているのか。もう、確定されているのか?謎が謎を呼び・・・・・・・・夢から覚めたのでした。
チャン、チャン。
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休みの日に、自転車で遠乗りにでかけた。帰り道は砂利の下りが長々と続く。ブレーキをかけながらドンドン下る。
河の袂に橋があったが、渡らずに河沿いの小道を走り、河原に降りる。やや増水していて、車輪が水につかる。流れは緩やかで危険はない。
水は澄んでいて、とうとう首までつかるが、自転車は何とか進んでゆく。さすが夢だ。ついに全身水没して進む。水中のコンクリートの小さな橋を渡ると道は右回りに上昇してゆく。途中、水没した自動車が2台あってテールランプが点いている。粋なはからいだ。
ペダルをこぐと、やっと地上に出る。しばらくすると、子供が三人ほど寄ってくる。一人は坊主頭だ。
よく見ると前は料理屋である。黄色い暖簾に“ことぶき”と書いてある。女将と話をするが、ちょっ出水があったそう。
そういや昔、親父とうなぎを食いに来たっけ。
「今日は、それでも40人くらいのお客(宴会)があるんですよ。」 舟に乗ってくるんかいな。
わたしは、土間の所で、おでんと酒をもらう。
ちょっと歴史小説の読みすぎでこんな夢を見るんか知らん。
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